第5回研鑽会 2014年10月4日
「狭山事件と指紋鑑定」についての講義
狭山事件の指紋鑑定に関わられた,齋藤保氏に講演をしていただきました。
指紋の不存在について
狭山事件において犯人とされている石川さんが,脅迫状を素手で書いて,封筒に入れているにもかかわらず,石川さんの指紋が全く検出されないのは不自然ではないのか,という旨の鑑定書を作成して,裁判書に提出したが,判決は「封筒・脅迫状に接触しても指紋が検出できない場合もあるので,封筒・脅迫状に指紋がないからと言えって直ちに犯人ではないとは言えない。」という判断であった。など,裁判所の判断や,指紋鑑定の業務についても,詳細なお話をいただきました。
狭山事件の筆跡鑑定について
協会員である鑑定人が,各々見解を発表しました。2014年11月現在,進行中の事案のため,ここでは発表を控えます。
参加者:天野瑞明,齋藤保,高崎仁良,田村真樹,齋藤健吾,他2名(敬称略)