第2回研鑽会 2014年4月5日

2024年3月19日

筆記具の違いによる,筆圧変化の観察実験と検証

使用した筆記具は,鉛筆・シャープペン・ボールペン・ファイバーチップペン・万年筆・筆ペン・毛筆小筆です。実験から,同一人物であっても,筆記具により筆圧に変化が生じることが確認されました。また,同じ筆記具であっても,筆者により,筆圧が変化することも確認されました。平均して筆圧が高い順に,鉛筆・シャープペン・ボールペン・万年筆・ファイバーチップペン・筆ペン・毛筆でした。

第2回研鑽会 2014年4月5日「筆記具の違いによる,筆圧変化の観察実験と検証」

「一澤帆布事件」に見る,筆跡鑑定の重要な点

警察OBが行った3通の鑑定が裁判所の判断では採用されなかった。彼らの鑑定では,出現頻度が高い文字を全て鑑定しておらず,部分的な箇所を捉えて判断が行われていた。また,書き癖と思われる箇所に対して,何の判断もされておらず,客観性に欠けていると思われた。筆跡鑑定は客観的であり,科学的根拠の明示ができなければならない。警察が保管している,筆跡文字のデーターベースの公開が必要と思われる。

参加者:天野瑞明,田村真樹,齋藤健吾,他2名(敬称略)

活動記録

Posted by 協会事務局